
生産者 / Benoit Camus ブノワ・カミュ
年号 / 2018
品種 / ガメイ
タイプ / 赤
味わいグラフ

造り手の情報
かつて日本でもフィリップ ジャンボンのセレクション シリーズであるユンヌ トランシュとして、彼の名を見ることがありました。
何度か飲んだ印象は、素朴でピュアな自然派ワインらしい魅力に溢れたワインというもので、どんな人が作っているのだろうと興味を持っていました。
思い立ったが吉日ということで今年の春に早速アポイントを取り訪問してみました。
詳細は、例によって長くなってしまうので、造り手紹介ページに譲りますが、 フィリップ ジャンボンの妻であるカトリーヌが教えてくれたように、自然と音楽とバイク!を愛して、自然体で生きる魅力的な人物でした。
訪問してブノワのことを知ると色々なことに驚かされます。畑の真ん中にキャンピングトレーラーを置いて暮らすミニマルライフ、畑巡りはバイクに乗って(私は後ろに)ものすごい加速と減速を繰り返しながらの大きなGを感じるスピードツアー、試飲会にはギターとヴァイオリンを持って登場し、退屈な頃合いになると颯爽と演奏を始めるという音楽をこよなく愛する姿など、いきいきと暮らし、働く姿は、日本人から見ると羨ましくもあります。
なかでもバイクへはひとしおの思い入れがあるようで、かなりのスピードでフランスの田舎道を駆け抜ける時間は、とても大切なものだと語っていました。
「バイクでスピードを上げていくと、だんだん視野が狭くなるって言うだろ、僕はそうは思わないんだよね。アクシデントがあっても、全てがスローモーションで見えるし、バイクが身体の一部のような感覚になって、身体がどう動けば良いか自分でわかっているように動くし。ほんの数秒の出来事なのに。」
と真剣に語ってくれるブノワ。
石橋を叩いて渡る性格の人間からすると「ほぅ」という声なき声しか漏れません。
ただ、この「極限まで攻めながら最後にはきっちりとバランスを取る」というスタイルは、彼のワインの味わいに通じるものがあると感じます。
収穫量は低く抑え、自然酵母での発酵、瓶詰めに至るまで亜硫酸(酸化防止剤)無添加と、栽培から醸造の全てのプロセスにおいて、ナチュラルかつ高い品質を追求したスタイルを貫きます。
それぞれのワインの味わいには、ワクワクさせてくれる奔放さや、ある種の危うさは感じられるにも関わらず、どれもきっちりと焦点が定まっていて破綻がありません。
ギリギリを攻めているにもかかわらず、最終的には調和がとれた味わいに仕上げてくるその手腕には率直に驚かされます。
奔放さと細やかさ、加速と減速、攻と守、相対する2つの側面を瞬時に切り替えながら、絶妙なバランスでワインを育んでいるのだと思います。
そして、この瞬間の閃きは、彼が愛するジャズ音楽でのインプロビゼーション(即興演奏)においても重要な才能です。
ふとした瞬間にヴァイオリンを手にして奏ではじめる彼の音楽は、ワインの味わいと同様に奔放かつ素朴で、それでいてどこか繊細さを感じさせてくれるものでした。
今回お届けするワインたちからは、そんなブノワ カミュの人柄をしっかりと感じさせてくれるものばかりです。ぜひお楽しみ頂ければ幸いです。
インポーター資料より
飲んだ感想
開けてすぐ旨い!と思いました。葡萄そのもの。
ややボリュームはあり、ムチムチしてますが。。フレッシュな葡萄の味わいが口に広がります。喉越しは滑らかなのでそこまで重くも感じないかもしれません。
生果実っぽいけど、抜栓してから数日でも美味しく飲める。
ワインを好きになるきっかけになることが出来る、素晴らしいワインだと思います。
今後の熟成も楽しみではありますが、ワインを飲む楽しみが感じられ今飲んでも素晴らしいです。
おすすめシチュエーション
なんでもいいと思います。
とにかく、栓を開けて飲めばいいと思います。
webショップ
ご購入はこちら↓売り切れの際はご容赦ください。