説明
◇インポーターコメント
キュヴェ名のシャトー ルーランは「ルーラン城」という意味ですが、同時にエチケット(ラベル)に描かれているのは、畑のなかに置かれたキャンピングトレーラーとその前でギターを奏でる人物です。
これはまさに、ブノワ カミュ本人とその自宅の絵で、この場所がまさに、彼にとっては「城」なんだと思わせてくれる素敵なデザインだと思います。と同時に、伝統的なボルドーのワインが、そのエチケット(ラベル)にその荘園を管理する館(城)を描くことが多く、それへのオマージュだとも言えそうです。
今回のシャトー ルーランは、2020年ヴィンテージと2021年のワインをアッサンブラージュ(ブレンド)したというブノワらしい自由な発想のワイン。
この2つのヴィンテージは非常に対照的な年となっていて、暑く乾燥した2020年と、涼しいが湿度の高い夏であった2021年は、それぞれ凝縮したワインと軽やかで繊細なワインとなりました。この2つのヴィンテージの美点を掛け合わせ、弱点を補い合うようにという意図でブレンドされました。
結果として、意図通りのバランスの取れたワインとなっていて、2020年が骨格と凝縮感を2021年が酸としなやかな旨味をもたらしてくれていて、飲み心地の良いワインとなっています。抜栓後も酒質は安定していて、数日にわたっていきいきとした果実味を楽しむことができます。
このワインは、ブドウの果皮等に自生する自然酵母での発酵を経て、厳密な清澄や濾過(ろか)を行わず、瓶詰めに至るまで亜硫酸(酸化防止剤)無添加で造られました。