説明
◇インポーターコメント
キュヴェ名のSTZは、アルザス地方マーレンハイムのグラン クリュ(特級畑)の1つであるSteinklotz(シュタインクロッツ)に由来するイニシャルのようなものです。
ごくごく小さな面積しか持たないドメーヌ プティ プセですが、その僅かな面積の中にこの恵まれた区画が含まれており、このワインはシュタインクロッツの畑に植えられたピノ グリから造られます。
このワインが、アペラシオンを名乗らない(名乗れない)理由は、ピノ グリを果皮と果汁を浸漬させるマセレーションを行っているからです。結果として、色調はオレンジがかったピンクとなり、ロゼでもなく、白ワインをマセレーションしたワインとも違った、チャーミングな色調となっています。
味わいはグラン クリュ由来の力強いミネラル感と熟した果実味があり、それでいてチャーミングな酸味とほろ苦さが、絶妙に交錯します。大人っぽいような味わいでいて、同時にキュートな表情を見せる、非常に情報量の多いワインとなっています。
抜栓直後はボリュームもしっかりと感じられ、わずかな発泡感と若干の揮発酸がありますが、時間の経過とともに味わいの各要素がまとまっていき、抜栓1週間後でもなお崩れることなく、その表現力の豊かさを楽しませてくれます。