説明
◇インポーターコメント
初めての輸入にライナップにあったリースリング グラン クリュ アルテンベルク ドゥ ベルグビテン 2017。ドメーヌ フィッシュバックの貴重なグラン クリュ(特急畑)から生まれるワインの1つでしたが、その後オファーもなく、ラインナップからも見かけなくなりました。
アルザスの伝統的なスタイルを意識して造られていたキュヴェ(亜硫酸添加)だったこともあり、その後、よりナチュラルでピュアなスタイルにシフトしたジャン ドレフュスが、何かアイデアを試しているのだろうと思っていましたが、ようやく登場したのがこのコスミックです。
なんとグランクリュのリースリングから造ったワインを2018年、2019年、2020年とヴィンテージを継ぎ足しながら熟成をさせ、瓶詰め時も亜硫酸塩(酸化防止剤)無添加で仕上げたワインをリリースしました。
シェリーの熟成法で知られるソレラシステムと同様の熟成を経たこのワインは、さすがグラン クリュと思わせてくれる高いポテンシャルのビシッとしたミネラル感を軸に、若々しくフレッシュな果実味とほのかに感じられるシェリーのような熟成香が同居したユニークなバランスのワインに仕上がっています。
一方で、甘い雰囲気やリースリングの特徴とされる石油香は感じられず、みずみずしさと荘厳さを感じさせてくれるテンションの高いワインという表情もあります。まさに大地に備わった力と人の叡智が高次元で結びついた素晴らしいハーモニーを聞かせてくれるワイン。じっくりと楽しんでいただきたい1本です。
このワインは、ビオロジックで栽培されたブドウを手摘みで収穫し、自然酵母のみで発酵。厳密な濾過(ろか)や清澄も行わず、瓶詰め時に至るまで亜硫酸塩(酸化防止剤)も無添加で造られます。