
生産者 / L’Absurede Genis des Fleurs ラブシュルドゥ・ジェニ・ド・フルール
年号 / 2020
生産地 / ラングドック
品種 /カリニャン、アラモン、グルナッシュ、モナステル
タイプ / 赤ワイン

最近は子育てブログと化してしまったこのブログですが
ワインに対して感じた事を表現、言葉にしていく筋肉を鍛える
僕のトレーニングの場でもあります。
言ってしまえば公開筋トレです。
なので、継続して読んでくださってる方はずっと子育て日記と筋トレを見せられているのです。
(いつもありがとうございます)
本題
今日のワインは覚えにくいドメーヌ名でお馴染みの
トムのワインです。
トムは僕にとって、ワインの道に進む決意するきっかけを与えてくれた大切な友人、恩人です。
出会ったときはまだ生産者ではなく、ナント(フランスの都市)のバーで働いている青年でした。
彼のお父さんの家に居候として住まわせてもらい(!)彼に連れられて生産者の所や試飲会に行き、そこで色々なワインに出会った事が
僕にとって大きな人生の転機であった事は間違いないです。
トムは話すことや議論が好きなようで、気になった事は率直に質問するし
その当時ワインの事になるとヒートアップして友人たちとも口喧嘩??くらいのテンションになってしてしまうくらい熱くて、まっすぐな男なのですが
そんな性格を知って彼のワインを飲むと
味わいはまっすぐで素直。ピュアな葡萄の表現なのは彼と同じ感じ。
すごく控えめでやさしい飲み心地は熱い性格とは反対。だけど
内面の繊細さや優しさがワインに出てるのかなー
それか奥さんの影響かなー?
と、想像しながら飲んでしまいます。
彼らのワインは色々なキュヴェがあり、ビンテージ毎にも、もちろん違うのですが
何というか、表現の方向はいつも同じところを向いている感じも
まっすぐで良いなあ。って思います(それは僕が勝手に感じているだけですが)
今回のキュヴェ、ブニチは
第一印象は揮発酸的な酸のニュアンスが
香りからも、一口目の味わいからも感じられ
やや「すっぱい」寄りの酸はあるのですが
二口目以降は酸の主張より、奥にある果実の
葡萄の粒を連想させる味わいが顔を出します。
(最近飲んでいる彼のワインはどれも、葡萄の房よりも一粒ずつ食べているような可愛らしさと素直さがあります)
南仏っぽい厚ぼったさはなく
涼し気でピュアな葡萄の粒。
忘れた頃にほんのりタンニンが主張する後味。
静かに語りかけるような表現のワインで
一人でゆっくり楽しむのも悪くないなあって思わせてくれる
そんなワインです。
トムに会いたくなるなあ
(今年こそはいきたい)
売り切れの際はご容赦ください。